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海外のお米と国内のお米

お米が作られているのはもちろん日本だけではありません。

世界各国でお米が栽培されていますが、地域によって作られているお米の種類は異なります。日本や朝鮮半島、台湾北部、中国東北部、アメリカ西海岸で栽培されているのは、日本型と言われているジャポニカ米です。これは、お米を主食としている国でよく栽培されているお米で、全世界のお米の収穫量の2割程度がこのジャポニカ米になります。アメリカもジャポニカ米を栽培していますが、これは米を主食としているアジアの国に輸出するためです。日本で人気のあるあきたこまちやコシヒカリも、輸出のためにアメリカで大規模栽培されています。

お米の生産量が一番多いのは中国ですが、東北部ではジャポニカ米、それ以外の地域ではインディカ米を栽培しています。ただ、人口が増えていく中国では、自国での米栽培だけでは足りないため、アメリカからお米を輸入しています。ジャポニカ米は丸みのある楕円形で、加熱すると粘りが出るというのが特徴です。温暖で適度な降雨量のある地域での生産が適したお米です。

インドネシアやジャワ島などの東南アジア、そしてスペイン、イタリアで栽培されているのはジャバニカ米です。ジャバニカ米はジャワ型で、ジャポニカ米よりも長めで粒が大きいのが特徴です。ジャポニカ米よりも粘りが少なくあっさりしています。亜熱帯地域での生産が適したお米です。

それからインドやタイ、ベトナム、中国、アメリカ大陸で栽培されているのがインド型のインディカ米です。全世界のお米の収穫量の8割がこのインディカ米で、細長く、粘りのないパサパサした食感が特徴のお米です。高温多湿の地域での栽培が適していて、食べ方は、他のお米のように炊いたり蒸したりして食べるのではなく、通常は煮て食べます。

このように海外でも様々な種類のお米が栽培されていますが、やはり日本人にとっては、粘りがあって甘みのあるジャポニカ米が、一番口に合っていて美味しいと感じるのではないでしょうか。

ただピラフなど、料理によっては、インディカ米のようなパサパサしたお米の方が合う場合もあります。国内と海外では気候もお米の食べ方も違うため、それぞれの地域や食に適したお米が、最も馴染みがあり、愛されているのでしょう。

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