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ご飯は太らない?


ご飯は太らない食べ物なんですが、かつて炭水化物が太るという話が出た時からご飯も太ると思われるようになったのかもしれません。

炭水化物に含まれる糖質には、『糖類』と『糖類以外』という二種類があり、糖類というのは砂糖や果糖などのことです。

しかし、ご飯の主成分である『でんぷん』は『糖類以外』に分類されるため、糖質というジャンルに分けられても、正確には糖類ではありません。
砂糖や果糖といったものとは全く種類の違うものなのです。
ですから、ご飯を食べて得られる糖質というのは摂りすぎると良くない糖類ではないため、普通に食べても大丈夫なのです。

それどころか、もしもダイエットを考えているのならご飯は理想に近い食べ物と考えられるかもしれません。
理由は、ご飯には多くの難消化性デンプン質(アミロース)が含まれているからです。
この、難消化性デンプン質(レジスタント・スターチ)を摂取するダイエットがあります。

ご飯の主成分である『でんぷん』は、ご飯全体の成分の3/4を占めます。
そして、このでんぷんはアミロースとアミロペクチンという二種類で構成されており、ご飯の味の良し悪しを左右するのはこの二種類のバランスであるともされています。
ちなみに、アミロースが20%弱程度のものが美味しいとされているそうで、コシヒカリなどもこの割合になっています。
ご飯のアミロースは難消化性であるため吸収され難いのが特徴で、食物繊維に似た働きもしてくれます。

ですから、ご飯を増やしておかずを減らす方が、その逆よりもダイエットをしやすく成人病リスクなども抑えることができるのです。
もちろん、おかずの種類にもよるのですが、近年では日本人はご飯を食べなくなり、脂質を多く摂る欧米化が進んでいます。

脂質の摂取が低い、かつての日本のような国は今でもアジアに存在するのですが、そういうところでは三大成人病の発生は極めて低くなっているのです。

成人病は食源病とも呼ばれ、食事によって左右されるものなので、脂質を摂りすぎる生活はお勧めできません。
ご飯に対する認識を改めることで、ひょっとすると病気のリスク軽減も出来るかもしれません。

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