お米の単位 『合』『升』とグラム
お米の単位にはグラム以外にも、『合』、『升(しょう)』、『斗』、『石(こく)』、『俵(ひょう)』といったものがあります。この中では、『合』と『升』が特によく聞く単語かもしれません。
また、単位と呼ぶべきかは分かりませんが、『袋』という言い方もします。
基本的には農家の人の言う1袋は30キログラムと考えて構いません。
お米1合は約180.39mlです。そして、その重さが約150グラムになります。
10合=1升であり、10升=1斗になります。更に、10斗=1石であり、4斗=1俵です。
つまり、1合の10倍が1升。100倍が1斗。1000倍が1石。400倍が1俵です。
ちなみに、1合を150グラムで計算すると、1升は1.5キログラム程度、1斗15キログラム程度、1俵は60キログラム程度、1石で150キロ程度です。
余談ですが、1合の下に『勺(しゃく)』という単位もあり、これは1合の1/10で、約15グラム程度です。
さて、1合の単位に戻りましょう。お米1合で、おおよそ1食分と考えられてきました。ちなみに、お米は炊くことで水を吸収し、2.2倍程度まで重くなります。
これから考えると、1合のお米からは約350グラムのご飯が出来上がるということなのです。お茶碗の大きさにもよりますが、1杯で約150グラム程度と考えられますので、1合というのはお茶碗2杯分ということです。
昔は10合=1升と決めていても、肝心の1升の量が地域によって違うという問題がありました。1升には1升枡という言葉があります。
四角い枡でお米をはかっているのを見たことがある人もいるかもしれません。
かつては税金はお米で支払っていたため、取り立てる権力者側としては枡が大きければ大きいほど、同じ○升分と年貢を決めても得をしたわけです。
そのため、枡の大きさが変わっていったとも言われています。
枡の大きさが全国的に統一されたのは江戸時代初期のことです。1升枡は方4寸9分、深さ2寸7分、容積64.827平方分(約1.804リットル)と決められました。
ちなみに1寸は3.03センチで、分は1寸の1/10の長さです。
また、お米1俵が4斗、つまり60キログラムと全国的に決められたのは明治時代の末のことです。