苗作り

「苗半作」、「苗七分作」といわれ、苗の良し悪しがお米の出来を決めるといわれるほど、

お米作りにおいて重要な部分を占めます。

山間部にはまだ雪が残る3月初旬よりサンゴウ会のお米づくりの第一歩、「苗作り」が始まります。

◆浸種・催芽

袋に小分けした種籾(たねもみ)を10日~2週間程度水に浸して(浸種)、種を呼び起こす準備をします。

その後約30℃のぬるま湯で半日かけて1ミリぐらい芽を出す「催芽」という作業を行います。

この浸種、催芽の出来次第で後々の出芽がきれいに出揃ったり、ばらついたりするので結構神経使います。

写真(左)は浸種、(右)は催芽の様子。

 

◆播種・出芽◆

催芽籾。ちょっとだけ殻を破って芽を出させた状態にし、種まきを行います。

しっかり影干しした種籾を、専用の苗箱に播種していきます。

播種後、写真(右下)のような高湿度、約30℃の暗室で2~4日かけてゆっくりと出芽させます。

 

◆ハウス搬入・育苗管理◆

出芽苗を気温が高くなる前の早朝の内にビニールハウスへ搬入。

出芽し終えたばかりの苗は、写真(左下)のように白く弱いため、最初は遮光シートのようなものを掛け、

徐々に直射日光に慣らしていきます。4~5日もすれば緑化したくましく成長し始めます。