「ラクトバチルス菌」(乳酸菌)、「カルシウム肥料」、そして少量の「硫安」、「尿素」を用います。
「ラクトバチルス菌」を前年秋、もしくは春先に田んぼに鋤き込み、土壌微生物を増殖させ、田植え時の基肥には一切化学肥料は用いません。
「ラクトバチルス菌」は稲わらをエサとして繁殖、土の中で有機物を生成し地力を増加させます。この有用菌の増加により稲の生育に悪影響を及ぼす病原菌の繁殖を抑える効果があります。
作物はチッソが多いと軟弱になり病気にかかり易くなります。
その点、カルテック農法では生育期間中は絶えずチッソが少ない状態で推移しますので病気にかかりにくく、農薬の使用低減に繋がります。
また、お米は化学肥料に由来する「無機チッソ」(硝酸)の含有量が多いと食味が悪くなり、日持ちがしません。
カルテック農法では、分けつの促進に「硫安」、幼穂形成に「尿素」を適期に必要最小限の使用にとどめることにより「無機チッソ」のお米への蓄積を抑えるため、おいしく、日持ちのするお米を作ることができるのです。
Ca(カルシウム)は、食味向上、作物の健全育成に欠かすことのできないものなのです。
以上のように、土壌微生物の有用な醗酵を利用して地力を養い、作物の根を張らせ健全に生育させることによって化学肥料、農薬の使用を最小限に抑える、これがカルテック農法です。