日本のお米に関してはプロと呼べる資格が4種類あります。
『米・食味鑑定士』、『水田環境鑑定士』、『お米マイスター』、『お米アドバイザー』です。
お米アドバイザーは、一般財団法人である『日本穀物検定協会』の認定講座を受けてから、認定試験に合格すると得られる資格です。
認定講座では、理化学分析、関係法令、お米の品質・食味という3つの分野からお米について専門的に学ぶため、お米の味だけではなく化学的、法的な面も強くなるというのが特徴です。
認定講座は通学ではなく、テキストとDVD配布による自主学習となりますので、指定の場所まで通う時間がないという人でも大丈夫です。
ちなみに、テキストは3冊で合計520ページ、DVDは6枚で合計550分にもなるようです。
この膨大な情報について勉強することになるわけですが、認定試験は年に2回、全国6ヶ所で行われています。
札幌、仙台、東京、名古屋、神戸、福岡の6ヶ所で行われる試験は、実技実習と認定試験の2種類になります。
また、お米アドバイザーを取得した後は、お米アドバイザー中心のセミナーや交流会などが開催されていたり、各種イベントの情報提供がされていたり、お米アドバイザー同士、もしくは消費者との交流のためのフェイスブックが開設されていたり、メールマガジンが配信されていたりと、色々な面からこの資格を取得した人々へのフォローアップが行われているのです。
お米に対する消費者の関心は高くなっていますから、味や品質からだけでなく化学や法の観点からも知識を得た資格を持つことで、新たな事業などに役立てる人も少なくないようです。
受講資格も特にないので、勉強したい人は誰でも受けられます。
また、勉強中に疑問点などが出た場合は質問票の送付などによって専門講師から回答を得ることも出来ます。
資格の有効期限は3年間なので、以降は定期的な資格更新が必要となり、その都度、更新講習料が必要となるので注意が必要です。
現時点での受講料は129,600円(税込)で学生割引が64,800円(税込)となっていますが、費用は変更があるかもしれませんので、事前にチェックした方がいいでしょう。