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お米が食卓に届くまで


お米が食卓に届くまで、どのような手順になっているのでしょうか。
ここでは、とあるお米の品種を例に挙げて、これを追ってみたいと思います。

◆ 3月
種もみを塩水に入れて、良し悪しを分けます。
沈むものが良い種もみとなり、この良いものを選ぶ作業を『塩水選』と言います。
更に、ここで水をたっぷりと吸わせることで発芽に備えさせます。

◆ 4月
育苗箱に種を撒きますが、苗はずんぐりした形のものが良いとされ、ひょろひょろしたものは根や茎が丈夫ではないため良くないとされます。
たい肥や肥料を田んぼに与えて、きっちりと耕します。
耕すことで酸素も吸わせて、土地のバランスを良くします。
この作業を『田おこし』と言います。
田に水を引くのですが、この時、水の深さや水はけにムラが出ないように表面をならす必要があります。

◆ 5月
田植えが始まります。
4月に選んだ、ずんぐり苗を育てていくことになります。

◆ 6月
田んぼの土をほぐして雑草を取ります。
水管理の効果を上げるために苗の間に溝をつける作業をしますが、これを『溝きり』と言います。

◆ 7月〜8月
『中干し』という作業をします。
これは苗の根を傷めてしまうガスを抜いて酸素を取り入れるために、1週間程度、田んぼの土を乾かすことです。
稲穂を育てるための肥料を与え、病害虫予防のための農薬を撒きます。

◆ 8月〜10月
田んぼの水を抜きます。
稲穂の実りを見ながら、計画的に刈り取っていきます。
もみを乾燥させて、もみ殻を落とし、玄米にしますが、これを『もみずり』と言います。
その玄米を袋に入れて保管します。
この袋が販売店経由などで消費者の手に渡ることになります。

◆ 11月〜2月
土の成分を調査し、足りていない養分などを補います。


これは一例ですので、田植えが6月という場合もあります。
ちなみに、お米はJAの倉庫に出荷されるのですが、そのJAで農家さんの作業と栽培記録簿の内容チェックが行われ、クリアすると農産物検査員が品質などの検査をして等級をつけるということになります。

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